2.28 「独立映画鍋・下北沢でトーク!」

寒中お見舞い申し上げます。

今年は1月から活動的な生活ですが、2月28日(水)下北沢で久々にトークします。

主催は「独立映画鍋」。イベントFacebook ページはこちら

ラテンアメリカの映画配給を10年余りおこなってきましたが、今、日本の独立系映画制作は、以前のラテンアメリカと、とても良く似ています。オリジナル原案、脚本で勝負するも、資金調達が困難で、企画から制作まで、何年もかかってしまう。(弊社が配給したアルゼンチン映画「今夜、列車は走る」は、構想から完成まで9年)

資金不足と時間がかかりすぎることで、すぐれた監督やスタッフ、キャストが疲弊し、生活もままならなくなるのが現状です。

そのラテンアメリカから、今、続々と若手監督が世界に出ていますが、これは各国が映画協会と言われる独立した組織(国によっては文化省に属す)を作り、積極的に、国の税制変更や共同制作二国間協定、ヨーロッパの映画祭との提携を行い、育んできたものです。

ラテンアメリカ諸国(スペインも)日本のような撮影所システムがなかったことから、作られている作品は、全て独立系だと言えますが、日本は、商業映画とそれ以外の映画との溝が深い。

でも、だからこそ、独立系映画に関わる制作者や配給、劇場までが、話し合い、団結できる場が必要だ、とラテンアメリカを見て思っています。

今回のトークでは、主にアルゼンチンとメキシコの例を出しつつ、各映画協会が、どのような活動を行っているか、各監督たちが、どのような資金調達を行っているかをご紹介しながら、日本でもできることを探って行きたいと思います。

また、国際共同制作や国際セールス、配給に関して、制作側がどのような点を考えて、交渉すべきか、ラテンアメリカの監督やプロデューサーたちのシビアな面も参考になると思います。

    (メキシコ・グアダラハラ映画祭授賞式)

一番、すばらしいのは、「無」から「有」を生み出せること。

言葉の壁、は崩せます。

企画が良ければ、各国との共同制作も可能です!

ただ、ハードルも数々あります。それは日本の制度のハードルです。それを、どう開いていけるかまで展望できれば嬉しいですし、そのためにも、協力できれば、と思っています。

トークの最後に、今、始まったばかりの企画(世界5カ国での共同制作企画)もご紹介します。

だいたいの内容

・なぜラテンアメリカか?

・日本・米国とラテンアメリカとの違い
(独立映画とは何か?を基本に)

・ラテンアメリカの映画制作
助成金、資金調達、企画の売り込み

・日本における資金調達と交渉
(持続可能にするための方法)

・「独立映画鍋」としてできること(折角なので…)

・5カ国共同制作企画について(原案・脚本募集)などなど。

制作者だけではなく、配給も劇場のみなさまも、ぜひに!