default img

必見!松嶋X町山 未公開映画祭

いつもはラテンアメリカ映画を中心に書いておりますが、
今回のこれは、必見ですぞ。
というのも、日本未公開の39作品は
様々な社会問題を扱っているドキュメンタリーなのら。
もととなったのはTOKYO MXで放映中の人気番組
『松嶋×町山 未公開映画を観るTV』で紹介された、
政治、宗教、人種、教育、ビジネスなどなど、様々な題材を扱った
日本未公開の海外ドキュメンタリー。
番組のナビゲーターは、米在住の映画批評家で現代アメリカを
語る第一人者である町山智浩さんと、視聴者代表として松嶋尚美さん。
そして、何と11月17日(水)より
39本すべてがweb公開されるのです。
要するにビデオ・オン・デマンド
しかも…・
1本500円
5本2,000円、
39本10,000円!
は~、こうなってくると太刀打ちできないわね~と
劇場公開しているこちとら、ため息もつきたくなるってものさ。
でも、だが、しかし、様々な問題に触れるには
とても良い機会だと思うのだ。
もちろん、ドキュメンタリーは制作者の視点が明確だから
そこから、「ん?違うと思うぞ」とか「これはもっと
知りたい!」というのが出て来るはず。
まあ、何はともあれ、すべては公式サイトを見てから
予告編も全編あるし、解説やライナーノーツ、
それに関する時事問題も読むことができる、
至れり、つくせりの公式サイト!
「松嶋X町山 未公開映画祭」公式サイト
で、この39本の中の9本は、12/25(土)より
渋谷アップリンクで上映される。
「リアル!未公開映画祭」公式サイト
ワタクシは、ただ今、スペインと同じく超緊縮財政なもので、
本当はこれに参加したい!
「史上初 !? 2泊3日で映画39本 !イッキ観オンライン試写会」視聴無料
日時:11/12(金)25:00~試写会スタート
   11/15(月)試写会終了(※)同時閲覧数:100名様限定

だが、いかんせん、自らの映画を公開している最中でもあり、
なかなか難しいので、涙をのんで5本を厳選して観ることに。
まずは、このブログを読んで下さっている方なら、
きっと興味あるだろう、これ!!
1)クルード~アマゾンの原油流出パニック~

「エクアドルの熱帯雨林で起こった「アマゾン・チェルノブイリ」
とも呼ばれる石油メジャー・シェブロンによる世界最大級の環境汚染と、
それに対する訴訟を追ったドキュメンタリー」
これだけは、現地の皆様がスペイン語で話しておりますよ。
先日、来日したコレア大統領も言っていたけれど、
これまで先進国がしてきたことは、熱帯雨林を破壊することだけ。
今、世界の人々が、まだ呼吸困難にならずにすんでいるのは、
アマゾンの熱帯雨林が存在しているから。コレア大統領は、
熱帯雨林を守るために、石油採掘をしない、と宣言している。
だから京都議定書に基づいた補償をせよ、と求めた途端、
先進国は国際管理にすべきだと言い始めたりしている。
そうなったら、大企業の思うがままにいっちゃう、という
危機感があるので、このドキュメンタリーを1番に観たい。
2)フロウ~水が大企業に独占される!~

「アメリカの大企業がインドで水を取り込んでびん詰めして売っている、
現地の人々は地下水位の低下に悩み訴訟に発展している、などなど、
当たり前と思っている水の裏側を追ったドキュメンタリー作品。」
水は、今後世界の戦争の元にもなり得る資源だと思う。
自分たちが気づかない間に、外国資本の手に落ちたりすると
大変なことになる、ってのは、メネム時代のアルゼンチンでも明白。
なければ生きていけない「水」ビジネスの実態を垣間みたい!
3)マックスト・アウト~カード地獄USA~
「1世帯あたり平均9000ドル以上のカード負債があるアメリカ。
そんなクレジットカード漬けになっているアメリカ人の借金の
実態と金融業界の真の姿に迫り、貧しき者がさらに貧しく、
富めるものがさらに豊かになる仕組みを解き明かす。」
いや、これはもう、人ごとではございませんでしょ。
個人的にですが。カードだけではなくてクレジットの実態、
住宅ローンなんかも出て来るだろうと思われるので、
興味津々。
4)ウォルマート~世界最大のスーパー、その闇~

「…ウォルマートが進出してくる地域では、地元の小さい商品は皆、
廃業に追い込まれ地域コミュニティーを破壊するというストーリーで始まる。
また、安い商品の裏には中国やバングラデシュのウォルマート工場での
労働者搾取や、アメリカの店頭販売員も満足な給与や福利厚生を受けられて
いないという現実があった・・。」
って、これもどこかと似ていないか?
今や日本はデフレの嵐。これでもか、と安価な商品が目白押しで、
緊縮財政な私も、つい、安売りの店で買い物してしまうが、
安いということは、誰かにしわ寄せがいっているのは明白だ。
特に、現在躍進してらっしゃる量販店では、多かれ少なかれ
同様なことが起こっているのではないか、と。
5)イエスメン~大資本と戦うお笑いテロリスト~
「イエスメンとはマイク・ボナーノとアンディ・ビックルバウムを中心としたグループ。
一言で言えば、グローバル化に逆らうお笑いテロリスト。
反企業体制・反 WTO(世界貿易機関)のメンバーたちが、世界各国で開催される
企業カンファレンスに忍び込み、WTOの人間になりすまして
ワールドワイドに大暴れする」
最後は、お笑いテロリスト。このイエスメンには2もあるのだが、
5本選ぶとなると、どっちか1本。う~~ん、時間とお金があったら
2も見よう!
最後は痛快に笑いたい!!
だから、この通りの順番で見ようと思ってる。
以上、見る予定の5本をご紹介したけど、
ザカリーに捧ぐ」や「バーチ通り51番地」など
家族やもっと身近なものをテーマにしたドキュメンタリーも
あるので、39本の予告編をぜひ、チェックしてね。
あ~、本当は「パティ・ハースト誘拐」も見たいんだなあ。
そうだ、16日には下記の本も発売される。
興味がわいたら、ぜひ。
松嶋×町山 未公開映画を観る本/町山 智浩

¥1,100
Amazon.co.jp