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アカデミー賞最終ノミネートに残るのは?

アカデミー賞の中で、最も注目しているのは
いつも外国語映画賞。だってねえ、他のは、
英語圏っていうか、アメリカ映画だから、あたしゃ、
余り興味がない。「ソーシャル・ネットワーク」が
とってもさ、関係ねえやって感じで。
しかし、外国語映画賞は、今回各国から66本出品されて
その中からまずは、11本に絞られ、それから9本、
そして、最終ノミネートに5本残るのです。
その発表が現地時間1月25日の午前5時半!
(そんな時間にやるとは知らなんだ)
一応、オスカーの公式サイトにそう書いてあるんで、
そうなのだろう、と。
その11本がこちら。
Algeria, “Hors la Loi” (“Outside the Law”), Rachid Bouchareb
Canada, “Incendies,” Denis Villeneuve
Denmark, “In a Better World,” Susanne Bier
Greece, “Dogtooth,” Yorgos Lanthimos,
Japan, “Confessions,” Tetsuya Nakashima,
Mexico, “Biutiful,” Alejandro Gonzalez Inarritu,
South Africa, “Life, above All,” Oliver Schmitz,
Spain, “Tambien la Lluvia” (“Even the Rain”), Iciar Bollain
Sweden, “Simple Simon,” Andreas Ohman,
国だけみたら、やっぱり気になるのが、メキシコとスペイン。
メキシコはアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の
「Biutiful」

いやはや、これまた、前回のアルゼンチン映画
「瞳の奥の秘密」と同様、スペインのゴヤ賞
主演男優賞、助演女優賞とオリジナル脚本賞にノミネートされてます。
スペイン、お金出したんですね、たっぷり。
ゴヤ賞は、スペイン映画が対象ですからして。
でも、アカデミー賞にはメキシコ映画として出品されました。
ハビエル・バルデム主演で、評価も高い「Biutiful」ですが
ゴールデングローブ賞は逃しました。でも、だからこそ、
ちと期待が持てるのでは?という感じもあります。
でも、ワタクシ、今回、とっても気になっているのが、
スペイン代表の「Tambien la lluvia」
イシアール・ボリャイン監督は、このマッチョな映画界で
女優として監督として活躍している数少ない女性であります。
初出演は、ビクトル・エリセの「エル・スール」で、15歳のエストレーリャ役。
この監督の詳細については、本日21:00からのUSTREAM「映画、言いたい放題」
ご紹介したいと思います。他の監督作品もあるので、長くなるし~。
昨年も「悲しみのミルク」と「瞳の奥の秘密」の2本が
スペイン語映画で最終ノミネートまで残ったので、今年はどうか。
この「Tambien la lluvia」主演はガエル・ガルシア・ベルナルに
ルイス・トサールも出ております。
ガエルの役どころは、コロンブスによるアメリカ大陸発見を映画化する
プロデューサー。限られた予算で、映画にするため選んだロケ場所は
ボリビア。コチャバンバでロケを敢行している時に、あの「水戦争」が
起こるのです。(2000年に実際にコチャバンバで起こった住民闘争)
1999年にIMFと世界銀行の指針に従って、水道公社が民営化された途端、
運営を受け継いだ米多国籍企業が、水道料を200%も値上げしたことに端を発し、
住民の呼びかけで何百万人というボリビア国民が結束して
抗議行動を起こしました。
撮影隊はそのまっただ中に巻き込まれるわけですが…。
これは、ちょっと見所満載そうですが、どこまで米多国籍企業の
悪事を描いているかによって、ノミネートは難しそうな予感もあり。
この作品が残れば、少しは見直しちゃうかもなあ、アカデミー賞。
Tambien la Lluvia 予告編

そして、日本のマスコミはドキドキで待っているでしょう
「告白」がどうなるか。
って、もう28日にDVDが出ちゃうのねえ。
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