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ソダーバーグ「CHE/チェ」ラテン系俳優オンパレード

あっと気がつけば、明日から神戸。
その前に、完成披露試写会でひと足先に観た「チェ」の
ことを書かねば・・・と。
「28歳の革命」と「39歳別れの手紙」
いやはや、4時間半という長さでしたが、
まったく退屈せず。
ソダーバーグは偉いっ!
ソダーバーグ
スペイン語で作らなければ、
メキシコ出身のデミアン・ビチルのカストロが
観れなかったぞ。
トーンが少し高いけれど、しぐさがソックリ!
ベニチオ・デル・トロのアルゼンチンなまりの
スペイン語も堪能。もちろんデル・トロのゲバラも。
ロドリゴ・サントロがラウル・カストロ(カストロの弟)
役だったとは。
「そしてひと粒の光」のカタリーナ・サンディノ・モレノが
ゲバラの二度目の妻、アレイダ・マルチ役。
フィクションなのにドキュメンタリーのような
感覚で観てしまった。見応えあります、4時間半!
「28歳の革命」
1964年のニューヨークで、アメリカ人ジャーナリストから
インタビューを受けるゲバラから始まり、メキシコでのカストロとの出会い、
グランマ号、そしてシエラ・マエストラでの闘いと続く。
その間、そこここにインタビューの断片や国連での演説が
入ってくるので、映画的にも面白い。
すごく詳細にリサーチしたようだが、中心となったのは
ゲバラやカストロだけではなく、まわりのゲリラたちの
「人物像と人間模様」。
「39歳別れの手紙」
これはかの有名なゲバラの別れの手紙を
カストロが公表するところから始まって、
1年後、ゲバラが髪の毛の薄い中年男ラモンに
扮してボリビアに潜入する。
そこから、最後まで一気に。
ここでも、ボリビアのゲリラに加わった人たちやら、
ゲバラを追うCIAやボリビア国軍の人たちが
詳細に描かれている。
この2つの作品で、ゲバラがなぜボリビアで
捕まることになったのかが、よく分かる。
キューバでのゲリラ戦とボリビアでの違いも。
最後はぐっと映画的。
当初は、一般に知られていないボリビアだけを
描く予定だったらしいけれど、すると、
「なぜ、ゲバラがボリビアに行ったのか」
理解しづらいというところで、「28歳の革命」も
撮る事になったとか。
できるだけ自然光で撮影するために
REDという高性能カメラを使ったそうで、
35mmフィルムの質とデジタルの使い勝手を
兼ね備えたカメラ。そんなのがあるんだねえ。
そうそう、当初、ゲバラに協力を約束していたのに、
途中で裏切ったボリビアの共産党書記長、
マリオ・モンヘ役に懐かしい、ルー・ダイアモンド・フィリップスが
出ていた。「ラ☆バンバ」の主演ね。
ルー
あ、「マイアミ・バイス」にもゲスト出演してたっけ。
フィリピン出身だからか、スペイン語がとっても自然。
なにしろ、見どころ満載です。
私の永遠のアイドル、カミーロ・シエンフエゴスは、
サンティアゴ・カブレラが演じていたけれど、
すっげ~~~キューバのスペイン語だった。
ヒゲだらけで顔が見えにくいけれど、
実は、カブレラ君もいい男。
ちょっと若すぎるころの写真
カブレラ
「チェ」公式サイト

12月中旬には、ベニチオ・デル・トロと
ソダーバーグが来日予定!!
Che Trailer en Espanol(長いバージョン)

ゲバラの国連スピーチ抜粋
(帝国主義批判の部分)

最後に本物のカミーロ!写真だけだけれど。
ミーハーですが・・・。いい男!!
1959年の10月、ゲリラの中で誰よりも
先に飛行機事故で死んじゃったカミーロ。
シルビオの歌声にのせて・・・