ル・コルビジェの家のホームへとびます。

DIRECTOR

アルゼンチン映像界の風雲児 ガストン・ドゥプラットとマリアノ・コーン

ガストン・ドゥプラットとマリアノ・コーン

ガストン・ドゥプラット(1969年生)とマリアノ・コーン(1975年生)の出会いは、1993年にブエノスアイレスで行われた実験映画祭で、ガストンが審査員、マリアノが出品者だった。それ以来、共同監督作品を制作。
その数は20作品を越え、ジョルジュ・メリエス賞、フランス・ラテンアメリカ・ ビデオアート賞、ブエノスアイレス・ビデオ賞など国内外の賞を数々受賞。同時に、NY近代美 術館(MoMA)、パリ・シネマテークやポンピドーセンターを初め、内外の美術館でも特集上映が行われた。
1999年には、「テレビには、まだまだ可能性がある」と、TV Abierta社(オープンTV)を設立。言いたいこと、やりたいことがある一般人のもとへ、カメラをタダで出前する、という30分の同名番組が大ヒット。
その後、ブエノスアイレス市チャンネルも立ち上げるが、「政治的プロパガンダの道具に成り下がった」として制作を市に返上。2006年に初のドキュメンタリー作品「Yo Presidente」(私、大統領)を制作する。取材に2 年かけ、情け容赦ない視点で8人の歴代大統領に突撃インタビュー。
各大統領の選挙戦や政策、 任期中に起こった大事件などを合わせ、音声を4チャンネルにしてスタッフのささやき声や陰の声を入れた独自の編集方法で、ユーモアや皮肉を交えて20年間の“民主主義”アルゼンチンを描いた。メキシコインディペンデント映画祭観客賞、マラガ映画祭最優秀ドキュメンタリー作品賞を受賞。アルゼンチン、スペイン、ウルグアイで商業公開された。

初の長編劇映画は2008年制作「El Artista」(ザ・アーチスト)で、アルゼンチン批評家協会脚本賞、ジェイダ・ラテンアメリカ映画祭初監督作品賞のほか、ローマ、カルロヴィヴァリ、モンテビデオの各映画祭に参加、アルゼンチン、イタリア、ウルグアイ、フランスで商業公開され、 今回の「ル・コルビュジエの家」のヒットで、スペイン、イタリアでは、再上映が決まった。