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5月6日(水・祝)昨日のトークの様子と本日の上映

12:00 「低開発の記憶」

14:30「スリーピング・ボイス~沈黙の叫び~」

16:45「永遠のハバナ」

本日は、「スリーピング・ボイス」をはさんで

2本のキューバ映画を上映。

1本目は、キューバ不朽の名作「低開発の記憶ーメモリアスー」

舞台は1961年のハバナ。革命がそんなに続かないだろうと

様子を見ていた資産家たちが、次々とキューバを出て行く頃、

煩わしい家族から離れて「小説が書ける」とハバナに残ることに

したセルヒオが主人公。

memorias

このセルヒオ、ブルジョア階級の友人たちを軽蔑しながらも、

革命の熱気にもついていけない。周りが刻々と変化する中で

マンションの望遠鏡から街をながめては「何も変わっていない」

ことを確かめる日々。街を歩き、若い女性を誘って、教育しようとして

逆に家族から訴えられたり…。

当時の街の様子やピッグス湾事件(亡命キューバ人を集めて

米国が攻撃をしかけた事件)のドキュメンタリーを交えながら、

革命からミサイル危機へとすすむキューバの様子が描かれた

今こそ必見の作品!

2本目の「スリーピング・ボイス~沈黙の叫び~」は、

昨日の上映終了後、作家の星野智幸さんとトークしました。

お越しいただいた皆様、ありがとうございました。

talk1

内容は、後日、文字起こしして、書ければと思いますが、

今の日本の状況と照らし合わせた星野さんのお話しに

深くうなずきました。

まだ社会が危うい方向へと進むときに、自分たちに

何ができるのか、というテーマは、先日、ご紹介した

星野さんの「呪文」(文藝)と共通するところが

あります。感想は、また改めて。

本日3本目はキューバ映画「永遠のハバナ」

35mmフィルムでの上映です。

ハバナに住む市井の人々の1日が街の音と

音楽と映像で描かれています。

予告編
今、観光客をはじめ、多国籍企業や各国の視察団が

大挙するハバナは、これからどう変わって行くのか

誰にも分かりませんが、その前に、この映画の中の

ハバナを記憶の中にとどめておいていただければ、と。