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ブエノスアイレスだより1/ルイス・プエンソ監督と会う

日本は、また揺れているようですが、
こちらはブエノスアイレスのTribuna Plazaというところで
今日(3日)まで缶詰状態。
何しろ,日本で言えば、文化庁、外務省、経産省共催みたいな
大掛かりなマーケットで、音楽、出版、舞台、デザイン、
テレビゲームにオーディオビジュアルと6部門を一挙に
集結!って感じの、やる気と意志が満々のイベントです。
しかし!現場は大混乱。
ま、1回目だからね。
第1日目の2日は、開会式が大幅に遅れ、
20分刻みで行われる、人間回転寿し式
ビジネス・セッションが混乱の極み。
誰が誰なの~と、戸惑いながらも、こちらは、
占い師よろしく、番号のついたテーブルに座って
売り込みにくる人に応対する。
もちろん、時間と社名がちゃんと予定として
組まれているのだけれど、出足でつまづいたので、
「ま、どうでもいいか」状態に。
「どうも~」なんて言いながら、話が合わないと
思ったら、出版の人だったり、とか、割と
笑える1日目でした。
考えてみれば、グアダラハラもブエノスアイレスの
映画マーケットも、時間を決めていても会えないことが
あるので、ここで会ったが100年目、みたいな
土壇場の感じが、ごく普通。
なので、別段、気にならない。
まあ、それでも、会えた人とは何かのご縁、と
思って、普段の映画だけではない、
色々なプロデューサーや監督、テレビの人々と
出会えた。
中でも、「やあ、次は私たちの番だ」といって現れた
元気な初老の男性が、ルイス・プエンソ監督だったのには
驚いた!!
あのアルゼンチン初のアカデミー賞を受賞した
「オフィシャル・ストーリー」の監督で、
東京国際やラテンビートで来日した、
ルシア・プエンソ監督の父ちゃんである。
「げげげ、監督がなぜここに?」と思っていると
「若者たちが都合が悪くなったので、自ら来たよ」と
娘と息子たちと作った製作会社の話を聞く。
映画だけでは大変なので、テレビ用のドキュメンタリーや
ドラマも作ることにしたらしい。
いいなあ。いつまでも、チャレンジ!な姿勢に
元気をもらった。20代の若者が、ちゃんと
実務のフォローをしていて、好感が持てた。
そして、なんと、以前に私が脚本を日本語訳にした
日本・アルゼンチン・フランス・ベルギー合作想定の
プロジェクトが、会社の冊子の中に!
脚本がルシア・プエンソのダンナで脚本家の
セルヒオだし、フランス人監督が金なくなったので、
自分たちが展開することになった、と。
ふむ、じゃあ、動こうかね、ということになり、
んなことしている場合なのか、と思いつつ、
余りに元気で、楽しげな64歳、ルイス・プエンソ監督に
触発されました。
ネガからHDにできれば、ぜひテレビ放映したい
「オフィシャル・ストーリー」
秋に公開予定の「瞳は静かに」(という邦題になる予定)
に出演のノルマ・アレアンドロ主演作品。
あれ、これHDになってるんじゃなかろうか,
と思ったら、イタリアが権利を買ってHDにしたそうだす。
オフィシャル・ストーリー予告編

日本ではDVDスルーになった「娼婦と鯨」

おお、もう午前2時だ。あとは、また明日アップしまっす。