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第7回ラテンビート映画祭 おすすめ作品メキシコ編

あっという間に9月ですが、余りに暑いので、
まだ夏休みかと思ってたvagabundaです。
そして、すごく長いブログを書いたのに、誤って
消してしまい、そのショックから立ち直るのに4日も
かかってしまいました。あああ~~ん、くやしい。
誰の責任でもない自分のせいなのですけど。
みなさま、夏バテしてませんか?
まだまだ続きそうな、この暑さ。
こうなったら、身も心も燃え尽きようぜい!(何のこっちゃ)と
来る9月16日(木)からのラテンビート映画祭に注目してみましょ。
前回のUSTでの「映画、言いたい放題」でご紹介した作品を
中心に予告編もはりつけちゃうぞ。
あ、関西の方々!今年のラテンビート映画祭は京都開催ですが、その前に!
9月19日から神戸アートビレッジセンターで
キューバ映画祭2010 in Kobe」が開催されますので、
ぜひ、そちらへ!!
次回のブログで、またご紹介しますね~。
ということで、ラテンビート映画祭。
今回は、18本!で、見応えたっぷりですなあ。
おそらく、一番人気と思われるフランシス・コッポラの「テトロ」
オリバー・ストーンの「国境の南」は、すでにご紹介しているので、クリックしてね。
いやあ、しかし、最初に「テトロ」を紹介したのは、去年のカンヌ映画祭か、と
思うと、年をとるのは当たり前だわ~。
来年公開予定の2本もオープニングとプレミア上映されますが、
何よりも、今回見逃すと、もう観られないかも、という切羽詰まった
作品を中心に。
まずは、メキシコ革命100周年記念の「レボリューション」
メキシコ革命っていつよ、何よ?と思われる皆様にも、
きっと興味がわくはず。「メキシコ革命」をテーマにした
10人の監督による10のドラマが観られるのだもの。
メキシコ映画公社とCANANA FILMSが共同で制作したオムニバスドラマ。

いやあ、でも、監督の顔ぶれをみると、メキシコの映像作家の層の厚さが
わかりますなあ。ラテンアメリカでは、30代の映画監督がめきめきと頭角を現し
活躍しております。
この監督たちの中でも、ガエル・ガルシア・ベルナルとディエゴ・ルナが
俳優でありながらも監督作品を出しているし(特にディエゴの映画「アベル」が
とっても楽しみ)フェルナンド・エインビッケ(「ダック・シーズン」)とか
初監督作品から注目しているロドリゴ・プラ、米国やフランスで活躍する
ロドリゴ・ガルシア(ガルシア=マルケスの息子ね)やカルロス・レイガダス
(東京国際映画祭では特集上映ありました)など、んとに、作風も年齢も
さまざま。
なんだか、こういうことができるのはうらやましいねえ。
メキシコつながりで、ディエゴ・ルナの「アベルの小さな世界」

ディエゴ・ルナの長編フィクション監督第一作だけど、監督デビューのドキュメンタリー作品
「J.C.Chavez」が面白かったので、期待は大。
ま、今回もディエゴとパブロ(Canana Films)は来日予定。
この若さで俳優、監督、双方で頭角を現し、その上、もうお父ちゃんだかんねえ。
いやはや、この先、どうなっていくのかが楽しみだわ。
ここまで来たら、もっとメキシコつながり(今回はメキシコ作品がおおいねえ)
次はドキュメンタリーですが、これは「闇の列車、光の旅」(最後まで覚えられんタイトルじゃったなあ)の本物版とでも言いましょうか、中米から米国に向かう子供たちを描いた作品。
ドキュメンタリー界では、どちらかというとメキシコから米国に渡るメキシコ人よりは、
メキシコで足止めくわされる(追いはぎとか犯罪に巻き込まれるとか、無一文になるとか)
中米の人々に焦点を当てたものが多いです。実際にそう言う人々の収容所のようなところもあって、
米国に向かって前にも進めず、メキシコがお金出してくれるわけじゃないから、自分の
国に戻ることもできず、といった人々がメキシコのあちこちにいるのだす。
ま、それはさておき、このHBOのドキュメンタリー作品「僕らのうちはどこ?」には
「闇の列車~」のような恋物語がない分、厳しいけれども、もっと深く問題を知る手がかりになるか、と、いうことでオススメしておきます。

そして、書き忘れてたけど、上記の2本のメキシコ映画のプロデューサーには
ジョン・マルコビッチが入ってる。彼はディエゴ主演で「El Buen Canario」という芝居をメキシコで演出。
いや~、これは偶々メキシコで観ることができて、とてもラッキーだったです。
そのあたりからなのだろうか、このジョン・マルコビッチとの関係は…。