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グアダラハラ映画祭/女性たちが主役の映画2本

ということで、いつまでたっても終わらんので、
グアダラハラ映画祭。
観たなかで、ちょっと気になる映画をご紹介。
自ら配給する余力がないので(秋公開作品とキューバ
クラシックのDVD制作で精一杯)今回は、セールスに
回っております、はい。
どうも最近、女性監督で女性主役の映画に敷かれるので、
つい、そっち寄りになっていますが。
メキシコ映画で今回、ぐっと来たのは、
「LAS BUENAS HIERBAS」
$ラテン!ラテン!ラテン!-poster
ハーブ研究家の母とシングルマザーの娘、
そして、そこで手伝う女性たちの物語。
しっかり者の母が認知症を患い、
「人に頼って生きるのはイヤ、延命治療もしないで」
と娘に託すのですが…。
本当にしずか~~~な映画です。
女性監督ながらの繊細さもあり、各章に
ハーブの効用も書かれています。
といっても、これはアステカ・コーデックス
(先住民たちが薬として用いた野草の辞典)に
載っているハーブ、つまり、“魂を癒すハーブ”が
次々に紹介されるのです。
母役が元祖フリーダ・カーロのオフェリア・メディーナ。
ああ、懐かしい。96年のメキシコ映画祭来日のときに
通訳しましたが、当時はサパティスタと政府の
仲介役もしていて、詩の朗読のラジオ番組も持っていた。
今もやっているのかなあ。
そこで働く女性に、「愛しのトム・ミックス」で
主演した、アナ・オフェリア・ムルギアとベテラン女優ばかり。
ウルスラ・プルネダ演じる娘は、気になる言葉を
集めていて、コミュニティラジオの司会をやっているけど
生活費は母と別れた父から受け取っている。
気になって集める言葉に、考えさせられる
ヒジョーに静かで詩的な映画でした。
予告編

そして、もう一本が、ボリビアの「Mamachas del Ring」
女性プロレス(!)の話なのですが、先住民の衣装で
果敢に立ち向かうかあちゃんたちのドキュメンタリー。
プロレスで一躍、スターになるも、プロモーターの男と
決裂し、自分たちで興行しようとするのですが…。
いやあ、元気出ます。めげない女たち!!
予告編