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12月6日の映画祭

今日は午前中にICAICとの打ち合わせがあって、
金額交渉で、どっと疲れる。
「考えさえてもらう」というと、
「余り考えたら頭によくないよ」と返される始末。
午後は、こちらで働いているTさん夫婦とお食事。
普段は絶対行かないMiramar地区へ。
ここは、ハバナか?と思うような高級住宅街。
美しい一軒家とパレスと名のつくマンション!
ローストチキンが、おいしい「Aljibe」へ。
その後、眠気が襲って来たので、ホテルに戻って小休止。
午後5時半からのメキシコ映画。
短編「En transito」と長編「Desierto Adentro」
実は、前者はほとんど覚えていない。眠ったのか?
長編のほうは、監督に注目していたので観たのだが、
とってもキリスト教な作品だった。でも、最後まで
観たい、と思わせる手法はすごい!
重厚で暗い。「贖罪」がテーマなのだが、そんじょそこらの
贖罪ではないのね。
「キリスト教が迫害されていた1924年のメキシコ。
教会は閉鎖され、神父たちは見つかれば殺される、という時代。
一人の男が臨月の妻のために、祈ってほしいと、隠れ家から
神父を連れ出してしまう。夜遅くなったので、翌日の早朝に
馬を用意すると言ったのだが、それを信じられない神父は、
様子を見にきた息子に、連れ出してくれ、と頼む。途中で、
2人は捕まり、息子は吊るされて殺害され、神父は銃殺される。
その間に男の家も焼かれ、家族は命からがら逃げる。途中で、
子供が生まれるが妻は死亡。その遺体と乳児、残った子供たちと
共に砂漠に逃げる。そこで父親は、自分たちで教会をつくって
神に赦しを乞うのだ、と建設を始めるが・・・」
建設しちゃうんですね、教会を。
きっと何かお告げがくる、と信じて疑わないのだが、
長女が光をみた、と言っても信じない。
教会を作っている間に、20年はたっていて、
戦争は終わり、以前住んでいた村には教会が復活している。
でも家族は何も知らない。
折角、教会ができたのに何も変わらない。
苛立つ男。そのとき、隠れて娘と息子が関係を持っている
ことを知って・・・。ああ、そこまで、という最後。
長いぞ。途中で、随分、人が減ったぞ。
でも、すごく良く練られた脚本。
俳優陣も良かった。日本じゃ、絶対受けないだろなあ、と
思うけれども、映画としては、重量感のある秀作。
中にアニメも使われている。従来、あまり好きじゃない
手法だけれど、この重い映画では、効果大。
Rodrigo Pla監督、若いのにすごいかも・・・。
予告編