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「メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか」

明川哲也氏の著書。
元ドリアン助川さんだった明川哲也さんは、今や朝日新聞の人生相談もしておられます。これが、また面白い!!!
この本、今回のメキシコ・ドキュメンタリー映画祭を企画中に、やはりその昔、メキシコに留学していたAさんから教えてもらいました。彼女は別府で、この本を読んで、元気づけられたそうです!!
その時、まさに、それが知りたい、それを伝えたいがための、ドキュメンタリー映画祭!!と思い、現在、映画祭期間のトークご出演祈願でアプローチさせていただいております。
ここでこんなことを言ってもよいのかどうか、ですが、アマゾンで注文しました、早速。
わたくしも、21歳のときに奨学金いただいてメキシコに1年間留学させていただきましたが、その田舎町(今や世界遺産となっておるケレタロ)での1年間で、スッパリ人生変わりました。
「こんな感じでも生きて行けるんだ~」と目からウロコの毎日。
根拠はなくとも自分を信じる力。
何があってもやり直すバイタリティ。
もうだめかも、というギリギリの時に起こるメキシコマジック。
大学でも、「いや、そんなアホなこと聞いたら恥ずかしいやろ」と思うような事を平気で質問します。
「聞くは一瞬の恥、聞かぬは一生の恥」ということわざが、ここでは、生きているのね、と感心しました。
その上、あるものは分け与える。
(もちろん、それで自ら強制的に人の物を分け与えてもらおうとする人もいるのですが)
私がいたときにメキシコ・ペソの大暴落で (おっと古い話だぞ)、奨学金を受け取っていた銀行口座が凍結され、ま、それまでも「貧乏な日本人」だったのが、一気に「一文無しの日本人」になってしまったことがありました。そのときに助けてくれたのが、同級生や家族たちで毎日、いろんな家でご飯を食べさせてもらい、廃棄された電車の車両に住んでいるミュージシャンまでが、1個の卵を3人で食べようと分けてくれました。
「どうして、この人たちはこんなに優しいのだろうか?」
もちろん、腹の立つ事もいろいろあるけれど(特に日本でメキシコと仕事していると、なんじゃいこりゃ、みたいなことは、ある)、そのたびに、でもなあ、と憎めないのはあのケレタロの友人たちのおかげです。
Aさんはメキシコ人の食事にある、というのがすごく分かるといっていました。
サルサは、トマト、玉ネギにチリ。あれ、毎食たべますしね。血がサラサラになる要素ばかり。
自殺率はとても低い。
今回の映画祭で、いろいろな人のメキシコが少しずつでも見えればと思っております。
この本、読んだ事ある方はぜひ、ご感想を!!