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12月7日の映画祭

映画祭インフォをテレビで観ながら、書いております。
今日、ハバナは雨。寒いのなんの。
映画館は普通でも寒いのだけれど、それに雨。
急にバケツをヒックリ返したように降り出した。
それも、12時ごろから。
12時半から「CHE」の記者会見のため、ベニチオ・デル・トロと
ロドリゴ・サントロ、ウラディミール・クルス(「苺とチョコレート」の共産主義の青年ね)
らが来ていた。
顔見知りのアルゼンチン人とキューバ人たちで、
「どうする?行く?」とかいいながら、
映画か、ベニチオか、と悩んだ末、やはり
我々は映画をとるべきだろう、と。
すると目の前を、ふっと通るロドリゴ・サントロ。
「わ、わ、今のロドリゴだ!」
しかし、話していた奴らは全員男だったので
「それがどうした?」の目線。
事務局から出来て来たところを写したけれど、
なにしろすごい人だったのでブレブレです。
ラテン!ラテン!ラテン!-ロドリゴ
ああ、あの美しい男性は、カミーロを演じた・・・と
思っていても、シャッター間に合わず、おっさんを撮っちまう始末。
でも、御心配なく。写真は、今回はるばるブラジルからいらしていた
bossacineさんが、ばっちり撮ってます。
今日、ばったり、Hotel Nacionalの中庭でお会いして、
「ベニチオたちの記者会見あるよ」と言ったら、
そりゃ行かなきゃ、で、その後、食事したときに見せてもらったら、
もううらやましいほど、バッチリ!
きっとブログにも、その顛末を書いてくださる事でしょう。
(と、プッシュする)
そんなこんなで、雨の中をバンのタクシーに乗って、
アルゼンチン人2人(カナダ在住でラテンアメリカ映画祭の
プログラムディレクターのアレハンドロとカルロス)
キューバ人2人(俳優で脚本家のアルマンドと脚本家のディエゴ)と私は、
チャプリン劇場まで。
なんてったて、カルロス・ソリン(「ボンボン」)
の新作(「La Ventana(窓)」)だもの!!
劇場に入ると人は半分以下。(雨だからね)
その上、なんでこれほど、と思うぐらい冷房が・・・。
持っている防寒具を着込んでも寒い。
そして、映画も・・・寒かった。
「老齢で死を待つばかりの男性は、大きな窓のある部屋で
寝たきり生活をしている。何もない草原の中に立つ大きな一軒家。
熟年と若い女性2人が面倒をみている。何かあれば駆けつけてくれる
医者もいる。そんな中、もうすぐ、長年、会っていない
有名ピアニストの息子が戻ってくる・・・」
と、ここまできたら、息子と父親の物語を思い切り期待
してしまうのだが、何しろ、息子が帰ってくるまでが長い。
寒くて震えていることもあって「はよ、帰ってこんかい、息子!」と
思ってしまう。そして、やっと息子が帰ってくるのだが、
携帯の電波ばかりを気にしている女性をひとりつれてくる。
「よおし、ここで物語が大きく展開するんだな」と期待すると、
静か。まるで静か。そのまま、終わった。「え?」って感じ。
途中で、我慢できずに出た人多数。でも、私たちは最後まで
あきらめない、と思いつつ、左隣ディエゴは寝ているし、
右隣アレハンドロはため息ばかりついてるし・・・・。
映画館を出た瞬間、全員で感想を言い合って落ち着く。
短いビデオクリップ「La Ventana」

その後、アルゼンチン人2人はカール・マルクス劇場へ。
「CHE」の特別上映に行った。
雨が強くなってきて、傘なんて持って来ていない私とキューバ人2人は
乗り合いタクシーつかまえて事務局まで戻る。
ほんとは次のベネズエラ映画「シラノ・フェルナンデス」を観ようと
思っていたのだが、空腹と寒さに耐えきれず。
とほほ。その後はbossaさんを誘って旧市街の「La Taberna」で
食事とモヒート。
明日は、期待の(こればっかり)作品が3本あるので、
見逃さないようにしようっと。