default img

5月9日(土)ラテン!ラテン!ラテン!本日の上映作品

12:00 「ある官僚の死」

14:30「地中海式 人生のレシピ」

16:45「スリーピング・ボイス~沈黙の叫び~」

さて、今日から3週目、最終週に突入です。

1本目がキューバ映画「ある官僚の死」

2本目がスペイン映画「地中海式 人生のレシピ」

と、今日は楽しめる作品が2本連続。

「ある官僚の死」は、行政の窓口の
担当者次第で、振り回される一般市民の
苛立ちと怒りを笑いと共に描いています。

muerte2

このきっかけとなる窓口の対応って、

当時のキューバだけではなく、

今の日本でもあるよねえ、と思うのですが、

(単に窓口の担当者が知らないだけで、
時間をくったり、他の窓口に回されるとか)
そのあと、そこまで行くか!というほど、
この甥っ子と叔母のコンビが、とぼけた感じで
微笑ましく、何とか叔母を助けようとして、
どんどん事態を悪化させてしまう甥を
ハラハラしながら観てしまいます。

でも、そこはトマス・グティエレス・アレア監督、
このユーモアの中にしっかりと批判を込めていて、
これは今後の日本に必要となる手法かもしれない、と
また見返している今日このごろ。

チャンスのある方は、ぜひ!!

dvdmuerte

「地中海式 人生のレシピ」も、すったもんだの

末に結婚したソフィアとトニの関係がぶっとんで

いるのですが、一番、変貌をとげるのがトニのキャラクター。

dieta1

真面目に働き成功して、妻や子供に大きな家と安定を

与えたにもかかわらず、子供を連れて出て行こうとする

ソフィアを何とか理解しようとするところに、監督の

意図が隠されています。

「こういう夫がいてもいいじゃないか!」

dieta2

妊娠や子育てで一旦、中断したキャリアを再開させるのは

至難の業ですが、スペインやラテンアメリカの女性たちは

実生活でも、キャリアの再開に挑戦することが当たり前なので、
中断することを怖がっていません。

家族や周りの支援があればこそでしょうが、
スペインで女性初の国防相になったカルマ・チャコン氏(2008年
社会労働党のサパテロ内閣時)も任命された時、
すでに妊娠7ヶ月で、出産から復帰までは
ルバルカバ内相が国防相を兼任して乗り切ったりして
いたことを思い出しました。

この映画で主役を演じたオリビア・モリーナ(スペインでは

有名なアンヘラ・モリーナの娘)も、

2010年にスペイン人俳優のセルヒオ・ムールと結婚し、

2012年に第一子、2015年(おお、今年じゃないか!)
に第二子を出産して、今は子育てに専念したいと、
映画には出ていません。

CHANCEのクリップ-オリビアとセルヒオ(スペイン語)

第二子出産のインタビューで、「今は、これまでしたくても

できなかったことを学びたい」と、あくまでも

今の人生を楽しんでいるようです。

「俳優であることは自分の人生の一部」という生き方を

周りが認めると同時に、ハリウッドと違って、

年齢を重ねた女優が必要とされる作品が多いところも

スペイン映画界の特色かもしれません。

母アンヘラ・モリーナ(右)と

olivia
© Hola.com

3本目は新作「スリーピング・ボイス~沈黙の叫び~」

今日から上映時間が16:45となります!

voz9


ひときわ目立つ看守フロレンシア。
真っ赤な口紅がトレードマーク。
つい出てくるのを待ってしまいます。

一段落したら、星野さんとのトークの内容を

書きたい!と思いながら、今日もパンフとDVD

(昨日「12の椅子」が売り切れたので!)を持って

劇場に行きます。
(最初に送れなかったので、持てるだけ手持ちで行ってしまい、
なくなる度に補給しているという自業自得な状況)

身体が2つ欲しい~~♫