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何をそんなに急ぐのか?

暑さと周りのスピードについていけず、すでに夏バテ気味の
vagabundaですが、みなさま、いかがおすごしでしょうか?
今は、6月14日(土)公開のイタリア映画
「幸せのバランス」のパンフ原稿を書き上げたところです。
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遅いっ!!遅い。。。いくら一人でやっているとはいえ、
すべてが遅い。(←誰も言ってくれないから、自分で言う)
なにしろ、一度に、複数のことができないので、
ひとつ、ひとつなのである。
3月に「聖者の午後」を公開したばかりで、
ただいま、名古屋シネマテークで上映中である。
なのに、もう次かい? 
いや、それは、私のせいなのだが、
それにしても、周りのスピードが早い。
まるで、ハバナに滞在したあと
メキシコシティの地下鉄の駅を歩いているよーだ。
(と、書いて、このたとえは、とても分かりにくいと反省)
ハバナのリズムになれるとメキシコシティがキツいって
ことなのですが(メキシコ在住のみぽりんの歩く速度に
ついていけず、「歩くの早すぎるっ!」と叫んだ)、
メキシコから戻ると、今度は、渋谷のスクランブル
交差点がこわい。人がいっぱいやってくる。
これって相対的なスピードなのだろうけれど、
映画やDVDのスピードにもついていけなくなってきたので、
次回作を公開したら、一度、完璧に動きを停止して、
自分のリズムの立て直しをはかりたい、と思う今日このごろ。
本当は、「ホドロフスキーと過ごした6日間」とか
少しずつ書いていきたいし、彼のタロット本をスペイン語から
訳したい。それに、とっても楽しみにしていた星野智幸さんの
「夜は終わらない」をじっくり読みたい。群像で連載のときに
追いきれず、でも、読むのをやめられず。
ボラーニョの「2666」の時と同じように何にも邪魔されず読みたいのだ!
夜は終わらない/星野 智幸

¥1,998
Amazon.co.jp
そういえば、「2666」も最後まで、2度も読んだのに
途中で一度、書いただけで終わってる。いかん!
2666/白水社

¥7,128
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こういうことを考えたのも、先日、ホドロフスキーの妻の
Pascaleから写真を送ってもらって、色々、思い出したからで、
次回はそれを書きたいと思いまする。
(自分が通訳していると、写真が残らないので嬉しかった!)
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これは、吉祥寺のバウスシアターで行った、ホドロフスキーの
来日、最後の通訳で、ヘロってたので、情けない顔してる。
いや~、嘘はつけないなあ。
これが4月だった…(だよな?)
そして、そのバウスシアターでの映画上映も
5月31日で終わり、6月10日までのラスト・ライブ
本当に、閉館してしまう。
今年は、歌舞伎町のシネマスクエアとうきゅう、ミラノ座、そして、丸の内ルーブルも閉館する。

昨年、映画の公開本数が1,100本越えて
ますます、映画が消費されているのだなあ、と思う。
10年後に思い出せる映画は、どれだけあるのだろう。
そういう映画をどうやって伝えて行けるのだろう、と
色々、模索したいのだが、あと2週間は、お預けだ。
でも、自分のためにも、書いて行きたいし、
次回は、休憩時間に話したホドロフスキーとの会話や、
ホドロフスキーのDUNE
についても書いてみたい。
「幸せのバランス」と同じ公開日なのだけれど、
ちょ~面白かったから。