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バルガス=リョサを聴きに行く

セルバンテス文化センターでの講演予約をし忘れたので
東大での講演を聴きに行った。
14:00開場だと思ってたら、開演だった。
(最近、こういうのが多いなあ)
で、すっごく早く予約したのに、片方は満席で
モニター視聴のほうに行った。
ま、どちらにせよ、話が聴ければいいか、と。
今回の講演のタイトルが
「文学への情熱ともうひとつの現実の創造」
だったこともあって、文学と社会との関係や
評論の役割など、うなづけるところが多々あった。
持って行ったペンのインクが切れていたので
(最近、こういうことが多いなあ)
メモできなかったので断片的だが、
社会が大きく変わるとき、どこへ向かっていくのか
誰にも分からないときこそ、もうひとつの現実が
必要だ、と言っていた。
ラテンアメリカ文学も、社会の変わり目、
終焉と始まりの混沌とした中で生まれた、と。
今の日本にいると痛感する。
大きな変化の渦中にいる時、ここからどこへ行くのか、
誰も分からない。
一人ひとりが何を選択するのか、
自分にとって向かいたい方向があったとしても、
そして、そこに行こうとする人々と共闘したとして、
その結果が検証できるようになるのは、次世代かも
しれない。第二次世界大戦の時と同じように…。
ただ、その混迷の中でも、どう生きるのか、
ということだけはブレないでいたい、
そんなことを考えながら聴いていた。
マチゲンガ族の小さな共同体に来る
語り部(hablador)のことを、ワクワクしながら
話していたが、その記憶が学生時代のことで、
そこから「密林の語り部」が生まれた、と。
なんか岩波で文庫化されるらしいです。
東京外大の柳原先生のブログ「CRIOLLISIMO」によると、昨日の
セルバンテスでも様々な作品の誕生秘話を
語っていたようです。
「小説家は詩人に対して秘かな嫉妬心がある」と言っていた
バルガス=リョサには、政治家ではなく、ずっと小説家でいてほしい、と
暑さと眠さの中で思った夏至の日でした。
ラテン!ラテン!ラテン!-LLOSA
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