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サンセバスチャン国際映画祭受賞作の気になるスペイン語映画

いやはや、第58回サンセバスチャン国際映画祭は
現地時間9月25日に受賞作発表されてから
書こう、書こうと思いつつ今になっちまいました。
そして、東京国際映画祭は、これからなので、先取り情報を。
さてさて、サンセバスチャン映画祭のコンペ受賞作品一覧は
こちらのシネマトゥデイニュースで。
最優秀作品賞のConcha de Oro (ゴールデンシェル)は、
英国作品の「NEDS」、最優秀監督賞は、ポルトガルの
「MISTERIOS DE LISBOA」のラウル・ルイス監督と
スペイン語圏ではなかったですが、
今回、スペインが総力でおしていた「ELIZA K」は
審査員特別賞。この作品はカタルーニャ語。
ということで日本で余り触れられていない
PREMIO KUTXA (NUEVOS DIRECTORES)初監督賞と
PREMIO HORIZONTES ラテンアメリカ作品賞。
ラテンアメリカ作品賞はディエゴ・ルナの「ABEL」が
獲得。ラテンビート映画祭で観た方もいるでしょうが、
前にも書いたようにディエゴ・ルナは監督としての才能が
これからもっと開花しそうな感じ。
予告編

初監督賞はコロンビアのカルロス・セサル・アルベラエス。
この賞は9万ユーロ(約1,000万円)と世界でも高額賞金で、
長編劇映画、第1作目、2作目が対象。
イサベル・コイシェやオリヴィエ・アサイヤス、ウォルター・サレスなど
が授賞しているので、今後の注目度も高い。
アルベラエス監督の第一作目「LOS COLORES DE LA MONTANA」は
主役が9歳のマヌエル。彼の夢はプロのゴールキーパーになること。
父親から買ってもらった新しいサッカーボールが、ちょっとした
ことから地雷原に落ちてしまった、そして、マヌエルと2人の
親友は、何とかしてサッカーボールを取り戻そうと様々な方法を考えるが…。
ゲリラと政府軍との戦場になってしまった山岳地域の小学校を
舞台に繰り広げられるドラマ。とても気になる。
予告編

そして気になる、と言えば、1作目「ACNE」がカンヌ国際映画祭
監督週間で上映された、ウルグアイのフェデリコ・ベイロッホ(最後の「ホ」は
発音しないけど…)監督の2作目で特別賞を獲得した「LA VIDA UTIL」。
この映画が気になるのは、20年間シネマテークで働いて来た45歳の主人公が
失業する話だからかも。ラテンアメリカ映画では「失業」は永遠のテーマで、
そこから人生とその人物がどのように変わって行くのかを描くことが多い。
映画以外に仕事をしたことがない45歳の男が、その後、どう変わるのか、
何をするのかが、とっても気になるモノクロ作品。
予告編

この監督「ACNE」では、子供を主人公にしていたが、今回は全くタッチの違う
作品になっている。ラテンアメリカの若手監督たちは、本当に、色々試みるなあ、と
感心する。この監督は、1976年生まれの34歳。
ということで、ざっとご紹介しましたが、詳しくは
明日のUST「映画、言いたい放題」で。
ラジオ代わりに聞いてね~~♬