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「Cordero de Dios」プラス裏映画祭

12月8日
アルゼンチン映画「Cordero de Dios」(神の羊)を
観に行く。女性監督ルシア・セドロンの初長編劇映画。
主演が「今夜、列車は走る」にも出演していた
メルセデス・モラン。いやあ、まったく雰囲気違う。
さすが女優。
この作品、2005年の新ラテンアメリカ映画祭で、
未制作脚本の最優秀賞を受賞。
2007年のサンダンスNHK国際映画
作家賞を受賞。まだ34歳のセドロン。
舞台は、2002年のアルゼンチン。77歳の獣医師が誘拐され、
その孫娘(ギジェルミナ)は、フランスに亡命した
母(テレサ)を呼び戻す。身代金調達の過程で、
ギジェルミナは軍事政権下で母と父に起こった事、
そしてその時に、祖父がとった行動を徐々に知るようになる。
最初、20年前のテレサが今のテレサと結びつかずに
「???」だったのだけれど、途中で、「!!!」に。
きっと、いつかNHKで放映されることでしょう。
監督自身も幼い時に両親とともにフランスに
亡命している。
予告編

その後、フランスが出資したメキシコ映画「Los Bastardos」
カナダのラテンアメリカ映画祭プログラムディレクターたちと
キューバ人俳優らと観に行ったのだけれど、20分で出ましたな。
劇場が寒い事もあったのだけれど、忍耐足らず。
アメリカにいるメキシコ人労働者たちの話なので、
期待が大きすぎたのかも。
この予告編にあることが起こるまで、
あとどのぐらいだったのだろうか?
この監督、アマット・エスカランテ。
どこかで聞いた名前だと思ったら、
「Sangre」の監督でした。2005年の東京国際で
上映されたので、観た方もいるかも・・・。
「Los Bastardos」は、この監督、第二の
カルロス・レイガダスか、って感じで、
カンヌの常連です。
予告編

そして、夜は「裏映画祭(?)」
今回の映画祭で上映されなかったキューバ映画「H2O」
映画祭の間、いろんなイベントが行われている
Bar Esperanzaにて。Barといっても、野外ライブが
出来る場所。ちと遠かったけれど、皆で歩いて行った。
噂が噂をよび、会場はあふれんばかりの人々。
といっても、外国人は、私と一緒に行ったアルゼンチン人2人のみ。
ラテン!ラテン!ラテン!-エスペランザ1
デジタルなのでコンピュータから直接、プロジェクターを
通してスクリーンに投影しようとするもうまくいかず。
一緒にいったダニエルが、飛び入りで調整。
ラテン!ラテン!ラテン!-エスペランサ2
それをビデオに撮っている私を
撮ったヤツがいた。
ラテン!ラテン!ラテン!-エスペランサ3
今回は「キューバ人かメキシコ人か」と聞かれる
ことが多かったけれど、客観的に写真をみて納得。
となりのキューバ人脚本家、ウーゴよりも日焼けしている。
そうしつつ、やっと上映が始まったら、今度は音が出ず。
なんと、ケーブルがない!
「おいおい、大丈夫か・・・」
待つ間、みんなお酒を飲み続け(ラムのボトルを持って来ていた
人が多かった。偉いっ!!)
ラテン!ラテン!ラテン!-ボトル
いい感じの酔っぱらい度で、上映開始。
音楽が良かったし、意欲的な作品でありましたが、途中、
また、フリーズ。20:00から開始したのに、すでに夜中。
そこで眠気に勝てず退散。いやあ、疲れた。